ロータリーポンプの原則


粘度(VISCOSITY)


粘度と単位(Viscosity and Units)

粘度とは流体の流れの抵抗と定義できます。米国で最も広く使用されている粘度測定器はセイボルト・ユニバーサル(Saybolt Universal)粘度計です。アメリカ検査協会で認められているこの計器は一定容量の流体が毛管を流れるのに要する時間を測定するものです。この時間単位は秒であり、セコンドセイボルトユニバーサル(SSU)としてその測定結果が表されます。高粘度ではセイボルトフロール(Saybolt Furol)粘度計が用いられ、SSFとして表されます。

  SSF*10=SSUです。


ポンプ設置の影響

 液の粘度はポンプ選定にあたり、きわめて重要な要素です。摩擦水頭、所要馬力、ポンプ回転数の必要な減速値を求めるのに決定的な役割を果たす要素です。時として高粘度液に対しては大型のポンプを低速で使用するのが経済的です。当初の設置コストが高くても補修費が少なくてすみ、又、長寿命が保たれるので相殺されます。第5図は各粘度のポンプ液で使用される減速スピードの割合を示したものです。
 他のタイプのポンプに比べてロータリーポンプは高粘度液を扱うのに最適なポンプです。下記は各タイプのポンプで取り扱いうる最高粘度の概算値を示したものです。

 渦巻きポンプ         3,000SSU(約  660CP)
 往復動ポンプ         5,000SSU(約 1100CP)
 ロータリーポンプ   2,000,000SSU(約440000CP)

 理論上の最高許容静吸込揚程は(14.7Psi又は1Kg/平方cm)−摩擦水頭です。摩擦水頭が高い場合は、吸入パイプとポンプ口径サイズを大きくして、摩擦水頭を減少させ、静吸込揚程を大きくします。
 ある条件下では高粘度の場合、ポンプ設置は静吸込揚程(Static Suction Lift)よりも静吸込水頭(Static Suction Head)の方が望ましいと言えます。この位置に再設置すれば、ローターとアイドラーの歯スペース間に液が充満するのを助け、ポンプ性能を向上させます。